睡眠と体のリズム(体内時計&概日リズム)

不眠症不眠症を克服

睡眠と体のリズム

人間の体には「体内時計」というものがあって、これが不調になってサーカディアンリズムが乱れると、不眠症の原因になってしまいます。

人間の体にある「体内時計」

昼の明るいうちに活動して、夜暗くなると眠るという行動は、人間が歴史上続けてきたことです。最近は電気のおかげでライフスタイルが変わり、夜遅くまで起きていることも珍しくなくなりましたが、それでも夜の11時、12時ともなれば、眠くなるのが普通だと思います。人間の体には「体内時計」というものがあって、24~25時間周期で時を刻んでいます。なぜぴったり24時間ではなく、それよりも長いのかは判明していませんが、季節によって昼間の時間が変わるので、それを調節できるようになっているのかもしれません。一定の時刻がくると自然に眠くなり、一定時間眠ると自然に目覚めることに代表される生体活動のサイクルを「サーカディアン(概日)リズム」といいます。
体内時計を持っているのは人間だけなく、すべての動物はほぼみんな体内時計を持っていて、哺乳類では脳の中の視床下部にある視交叉上核というところがつかさどっています。この部分が壊されてうまく働かなくなると、昼夜にかかわりなく眠るようになってしまうことが、動物実験で判明しました。また、この部分が壊れている動物に正常な視交叉上核を移植すると、再び昼夜の活動リズムがよみがえることもわかっています。

視交叉上核の図解

体内時計が不調になると不眠症の原因に!

体内時計が不調になってサーカディアンリズムが乱れると、具体的にはどんな問題が起こるのでしょうか?まず、眠くなるタイミングがずれてしまったり、睡眠がこまぎれになってしまいます。これは、不眠症の原因になります。また、体内時計は眠くなったり、目覚めたりといった睡眠のコントロールのほかに、体温、血圧、脈拍といった自律神経系、内分泌ホルモン系、免疫、代謝系など、さまざまな体の活動にかかわっています。
こうした体のさまざまな生理的機能がバラバラに働いてしまっては、本来の役割を果たすことはできません。睡眠中には、分泌されるべきホルモンが分泌されてこそ、疲労が回復したり、吸収した栄養をパワーに変えたりすることができます。感染症などから身を守る免疫機能も睡眠中に強化されます。体内時計が故障すると、健康に深刻な影響を与えてしまうということが理解できると思います。よくリズムのある生活が健康によいといわれますが、たんに睡眠不足がいけないというだけでなく、さまざまな生理的機能をきちんと働かせるという意味においても重要だということです。

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