睡眠中の体(脈拍・呼吸・ホルモン)

不眠症不眠症を克服

睡眠中の体について

「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」のときでは、生理的な変化にも違いがあります。眠っている間、体にはどんな変化が起きているのでしょうか?

脈拍や血圧、呼吸が微妙に変化する

睡眠時の体について「ノンレム睡眠」「レム睡眠」のときでは、生理的な変化にも違いがあります。ノンレム睡眠では、睡眠が深くなるにしたがって脈拍数と呼吸数が減少します。規則正しく深い呼吸をしている、いわゆるすやすや眠っている状態です。寝汗をかくのもこのときです。成長ホルモンもノンレム睡眠のときに多く分泌されますが、とくに入眠して最初のノンレム睡眠のときに最も多く分泌されます。成長ホルモンは成長を促進するだけでなく、糖、たんばく質、脂質などの代謝にも関係していることから、疲労回復をも促進する大切なものです。
一方、レム睡眠では、ノンレム睡眠のときに比べて、脈拍数も呼吸も少し増えるので、そばで見ていると呼吸が浅く、ときどき早くなったりするのがわかります。血圧はノンレム睡眠時より少し高くなります。レム睡眠中はまぶたの力がぬけるので、目が半開きになっていることも多いようです。眼球が動くときにまぶたがピクピクと動いたり、顔面のぴくつきがみられます。

睡眠中のホルモンが分泌について

子育ての知恵として、よく赤ちゃんや幼児の手のひらを握ってみて、熱くなっていたら眠い証拠だといいますが、成人でも手のひらなどの皮膚温は、眠年に入ってすぐのときに1~1.5度上昇しています。これは皮膚から熟を逃がしている為に起こります。こうやって体内部の温度を下げることで体や脳を休ませています。
睡眠中には成長ホルモンをはじめ、さまざまな種類のホルモンが分泌されています。乳腺刺激ホルモンのプロラクチンもその中の一つです。睡眠中は男女ともに昼間より多く分泌されていて、成長ホルモンと同様に、睡眠の質が悪いと分泌が悪くなります。副腎皮質ホルモンの一つであるコルチゾールも睡眠中に多く分泌されます。いつも眠くなる時刻の直前に分泌は最低になり、明け方にいちばん多くなります。コルチゾールの分泌パターンは徹夜してもあまり変わらないため、体内時計からの直接指令で分泌されていると考えられます。体内時計と最も関係の深いホルモンはメラトニンです。昼間はほとんど分泌されず、夜になると急に分泌が増える脳内ホルモンです。体内時計の指令で、朝太陽の光を浴びてから14時間程度たつと分泌が始まり、それから1~2時間くらいのうちに眠くなってきます。そして午前2~4時ごろに分泌のピークがきます。

メラトニンの推移グラフ

更年期等、女性特有の不眠について

女性ホルモン分泌量の変化グラフ女性ホルモン分泌量の変化グラフ女性は更年期を迎えると、のぼせ、冷え、動悸、イライラなどさまざまな症状をうったえることが少なくありません。「眠れない」という悩みもその一つです。女性ホルモンの急激な減少によって、ホルモンのバランスが崩れることから、こうしたさまざまな症状が出てくると考えられています。
女性ホルモンを補うホルモン補充療法が、更年期障害には有効で、「眠れない」という悩みが解決する場合もあります。ただし、ホルモン補充療法は副作用に注意が必要なので、必ず専門医の指導を受けるようにしましょう。

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